生産実績
生地を納めて終わり、ではありません。発注から完成品まで、 実際のオーダーがどう進んだのか — 現場の写真と動画でそのまま公開します。
ムートンジャケット 3,500着の量産
生地供給 → 裁断 → 縫製 → 完成品まで、現地で確認した記録
ブランド様が指定した中国の縫製工場に弊社が生地を供給し、 裁断・縫製の進行まで現地で確認したオーダーです。2色・合計3,500着。
- 01ORDER
発注 — ブランドがスペックと数量を確定
ブランド様が今季のムートン2色を確定し、中国の生産工場へ発注。ダークブラウン1,000着、キャメル2,500着。ハンガー込みの総重量はそれぞれ1,850g・1,600gで確定しました。
この段階での弊社の仕事は生地です。確定サンプルの生地スペックを受け取り、柯橋市場で同じスペックを量産数量分、安定して確保できるかをまず確認します。サンプル1着分ならどこでも作れます。3,500着を同じ色・同じ風合いで揃えるのは、まったく別の仕事です。
ダークブラウン · 1,000着 確定
キャメル · 2,500着 確定 - 02FABRIC
生地供給 — 3,500着分を一括出荷
確定した生地を柯橋で調達・検品し、ブランド指定の縫製工場へ直接納品します。下の写真がこのオーダーの生地を積み込んだところです。
量産用の生地で最も危険なのはロット間の色ブレです。同じ品番でもロットが分かれると完成品で色が割れます。しかも生地の段階では気づきにくく、服になって店頭に並んでから初めて見える。だからこそ量産分は同一ロットで一括確保・一括出荷が原則です。「まず半分、残りは後で」が色ブレ事故のいちばん多い原因です。
検品済みの生地を指定工場へ直接出荷 - 03CUTTING
裁断 — 指定工場でCAD自動裁断
生地の入荷後、工場でCADマーキングを組み、自動裁断機で裁断します。動画の2色が、上でご覧いただいたあの2色です。
ムートン生地の裁断は通常の布帛より難易度が高くなります。生地が厚く、裏面のボアがずれるため、延反の枚数を欲張ると下の方のパネルがパターンからずれてしまう。そこで延反枚数を減らし、生地を十分に落ち着かせてから裁断します。要尺が多少増えても、高い生地のパネルを裁断ミスで捨てるよりずっと安く済みます。
ダークブラウン — 自動裁断 キャメル — 裁断とパネルの整理 - 04BULK PRODUCTION
量産 — 縫製ライン、そして完成品
裁断されたパネルが縫製ラインに入り、完成品はハンガーレールに掛かって出荷を待ちます。動画がこのオーダーの完成品 — 2色が同時に流れています。
生地屋が生地だけ納めて手を引くと、後で問題が起きたとき「生地のせいか、縫製のせいか」誰も答えられなくなります。だから弊社が生地を納めたオーダーは、裁断・縫製の進行まで現地で確認します。生地起因の問題なら弊社が真っ先に知るべきですし、生地起因でないなら、それも根拠を持って申し上げられるべきだからです。
完成品のハンガーレール — 2色同時進行
このオーダーでの弊社の関わり方
- 既にお取引中の縫製工場はそのままで結構です。工場を替えずに、生地の仕入先だけ替えるという形が可能です。
- 開発サンプルの数ヤードから量産数千着分まで、同じ窓口で進行します。
- 量産分は同一ロットで確保し、色ブレを防いだうえで出荷前に検品します。
- 市場に現物がないスペックは製織・染色から起こします。数量の上限はありません。
ブランド様の同意を得て公開しています。ブランド名・品番・単価・工場名など、特定につながる情報はすべて除いています。